この機械の文字入力はカナ漢字変換方式ではなくシフトキー方式でした。
文字配列は「一寸ノ巾」で、文字盤を両手を使って入力します。
熟練したオペレーターは現在のカナ漢字変換キーボードの数倍の早さで入力していました。
サザンナの文字盤
*左手で左上の「一」を押しながら右手中央のキーを押すと「可」が入力される。
台紙に描かれた文字を撮影し外字コードを割り振り登録する機械。
文字は偏と旁などを切り貼りして作ることが多かったようです。この画像をモノールのカメラで取り込みます。
この大きなフロッピーディスクが主要な記録媒体でした。ペンピューターという入力機では紙テープを使用していました。
サザンナで指令文(コマンド)を入力した組まれたデータは、ここで組処理されページアップ(ソート)データを印画紙出力しました。
サザンナに変わって主力となった機械です。入力はカナ漢字変換、マウスも付いてパソコンと同じスタイルになっています。
WindowsやMac編集されたデータも取り込め、製版・面付けもできました。
グラフで組まれたデータはこの機械を通して出力されます。
写研のフォントが収納されていてPDFもここで作成されます。またサザンナの印字(ソート)データを出力することができます。
この機械でグラフのデータを面付け処理した後、サゴメスでPDF化します。組版データ・画像データはここに保存されます。
番外編
8インチフロッピーディスクでした保存できなかったサザンナのデータを圧縮保存することもできます。
漢字の形の要素での配列方式。部首とは違い漢字の持つイメージを51に分類し配列したもの。
オペレーターは「一寸ノ巾 亠辶ワ匚 刀ヌク人 厂ハ山阝 大小女子……」を「いっすんのはば なべぶたしんにゅうははこがまえ かたなぬくひと かりはやまざと だいしょうのじょし……」と語呂を合わせて暗記し配列を覚えた。